iPhoneやスマホのブルーライトカットフィルムの効果とは?対策法もお伝えします

2022.12.14解説

iPhoneやスマホの液晶画面からブルーライトをカットするグッズは、液晶画面のガラスフィルム、コンタクトや眼鏡などがあります。近年「ブルーライトは目に悪影響」という認識が高まり、対策しようと考える方が増えてきています。

しかし、実際にはブルーライトという言葉は知っていても、目にどのように影響するのか、どうやって対策するのが効果的なのかということを知らない方が多いのではないでしょうか。

今回はブルーライトの概要や、iPhoneやスマホ画面のブルーライトカットについて解説していきます。「スマホを長時間使用するからブルーライトが気になる」、「スマホ画面のフィルムを選ぶ参考にしたい」といった方にお読みいただけます。ぜひ参考にしてみてください。

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1.ブルーライトとは

人間の目で認識できる光には限度があります。認識できる光のことを可視光線といい、可視光線のうちの青い光がブルーライトといわれています。

光にはそれぞれ波長があり、波長の長さで光の強弱が表されます。可視光線の波長は、380~780nm(ナノメートル)の範囲内で、380nm以下や780nm以上の光は人間の目では認識できず、不可視光線と呼ばれます。

可視光線の色は波長が短いものから順に、紫・青・水色・緑・黄・橙・赤と並びます。これは虹の7色と同様で、人間は可視光線の領域内の波長を色として識別しているのです。

1-1 強いエネルギーをもつ光

380nmより波長の短いものの代表例として紫外線があります。反対に780nmより長いものの代表例には赤外線があります。これらは人間の目には見えません。

光の波長は短いほどエネルギーが強く、長いほどエネルギーが弱まるといわれています。紫外線と聞くと肌や髪の毛、目にまで影響があるとご存じの方が多いでしょう。紫外線に次いで、強いエネルギーをもっているのが青色、ブルーライトなのです。

1-2 iPhone・スマホやPCなどの液晶画面からのブルーライト

ブルーライトは、蛍光灯や電球などの照明、テレビやスマホ、PCなどのディスプレイ画面など光を発するものに含まれています。そのため、デジタル機器を扱う時代となり、ブルーライトカットに対する意識が高まっています。特に、スマホやPCは至近距離で集中して長時間液晶画面を見続けるので、その点を考慮すると液晶画面からのブルーライトが与える目への影響は大きいと考えられます。

1-3 太陽からのブルーライト

ブルーライトは可視光線の光の一色であるため、液晶画面といった人工的なものだけではなく、太陽光からも発せられています。デジタル社会になる以前から、人々はブルーライトを浴びてきています。

太陽光は生活リズムを整えるためには必要です。朝日を浴び、脳を目覚めさせ、陽が落ちて暗くなるとともに、睡眠導入へのリズムに切り替わっていくといった体内時計が備わっているのは太陽のお陰であり、必要不可欠なのです。

1-4 ブルーライトが目に及ぼす影響

ブルーライトは強いエネルギーをもつ光です。光が強く波長が短いため、空気中に含まれるほこりや水などの粒子とぶつかりやすくなっています。ブルーライトと空気中の粒子がぶつかることで、光が拡散され、まぶしさやちらつきを感じることになります。まぶしさ・ちらつきは、像のにじみにつながるため、目のピント調節機能に負担がかかります。そのため、長時間画面を直視し続けることで目に与える影響が大きいといわれています。

ブルーライトは、目の表面の角膜だけではなく、網膜まで達します。長時間の液晶画面の直視によって、網膜を痛めてしまう可能性があり、ドライアイや眼精疲労などにも影響すると危険視する声があがっています。ちなみに、そのため、厚生労働省も1時間のパソコン作業に対して15分の休憩を推奨しています。

1-5 ブルーライトが心身に及ぼす影響

現代のデジタル社会おいては、夜間のテレビ視聴やスマホ操作によって、必要以上に光を浴びすぎています。本来であれば昼間だけ浴びているはずの光を、夜間も浴びつつけることで、脳が朝だと勘違いを起こしてしまい生活リズムに悪影響を及ぼします。
生活リズムが乱れると、自律神経系や内分泌系、免疫系にも悪影響を及ぼします。寝付きが悪い、眠りが浅いといった「睡眠の質を低下」も、そのうちのひとつでしょう。この状態が続くと、さらに悪影響が連鎖していき、さまざまな心身のトラブルを引き起こす原因となります。

目や心身に及ぼす影響について別の記事で詳しく解説しています。

2.iPhoneやスマホでブルーライトカットは必要?

太陽光にも含まれており、デジタル社会になる以前から浴びているブルーライトですが、スマホの長時間の使用や使用する時間帯が懸念点であるため、対策する必要があるといえます。

iPhoneやスマホの長時間の使用は目だけに影響するのではなく、心身にも悪影響です。なるべく夜間はスマホの使用を控えるのがベストですが、近年の生活スタイルではなかなか難しいでしょう。そのため、少しでもブルーライトを防止するためスマホ自体にブルーライトカット対策をする必要性があるといえます。

3.iPhoneやスマホのブルーライトカットフィルムの効果とは

3-1 ブルーライトカットフィルムの仕組み

ブルーライトカット対応のガラスフィルムは、通常のガラスフィルムとガラスフィルム自体は同じで、スマホに貼り付ける接着面ののりに、ブルーライトカットの成分を塗り込んでいるタイプが主流です。そのため、耐久性などは、ガラスフィルムと変わらず、単純にブルーライトカットの機能が追加されているとイメージしてください。また、日本で販売されているブルーライトカットフィルムは、青っぽい色をしていることが多いです。黄色だと黄ばんでみれるので敬遠させることが多く、製造メーカー各社が意図的に黄色を避け、青っぽくなるように調整しています。

3-2 iPhoneやスマホのブルーライトカットフィルムって効果があるの?

ブルーライトは眼鏡やコンタクトの装着で防ぐことができますが、画面に貼るフィルムでも同様にブルーライトカットが可能です。液晶画面から発するブルーライトを、画面全体を覆うことでカバーしてくれます。またガラスフィルムであれば、目の保護のためだけではなく、液晶の画面割れやキズつきを防止するためにも効果的です。

先ほど、ご紹介したブルーライトが目の疲れや睡眠に及ぼす影響についても軽減されることが期待されますが、貼ったからと言って完全にカットされるわけではないので、長時間スマホを利用した際は適度な休憩を心がけましょう。

3-3 ブルーライトカット率の高いフィルムを選べばいい?

ブルーライトをカットして目への負担を減らしたいという場合は、カット率のより高いものを選ぶとより効果は期待できます。ただし、ブルーライトカット率が高いフィルムを選べば選ぶほど、液晶画面のクリア度が軽減されるというデメリットもあります。ブルーライトカット率が高いガラスフィルムは、ガラスフィルム自体が黄色や青っぽい色合いになっており、スマホ本来の色合いが損なわれます。PC眼鏡などと違い、ガラスフィルムは一度貼ってしまうと、こまめに貼ったり剥がしたりできないので、カット率を重視するよりもガラスフィルムのクリア度を重視して選ぶのがよいでしょう。この後、ご紹介しますが、実はスマホ本体でもブルーライトを軽減する設定があるので、ガラスフィルムはブルーライトカット率を重視するよりもクリア度を重視するのがおすすめです。

4.iPhoneやスマホの設定でブルーライトをカットする方法

ガラスフィルムだけではなく、iPhoneやスマホの本体設定でもブルーライトをカットする方法があります。

4-1 iPhoneでブルーライトをカットする対処法

iOS9.3以降がインストールされていればNight Shiftモードを利用してブルーライトカットの設定が可能です。

  • ・ホーム画面の[設定]アイコンをタップ
  • →[画面表示と明るさ]をタップ

  • →[Night Shift]をタップ

  • →[手動で明日まで有効にする](翌朝までNight Shiftモードになる)をタップ

こちらを選択した際はすぐにディスプレイ画面の色味が暖色系に切り替わり、ブルーライトカットがされた状態になります。

時間指定で自動に設定されるようにしたい場合は最後の部分を時間指定を選択してください。

  • →[Night Shift]をタップ

  • →[時間指定](細かく時間を設定できる)をタップ

この機能をONにすることで、設定した時間になるとディスプレイ画面の色味が暖色系に切り替わります。

ショートカットで簡単に設定する方法もあります。

  • ・コントロールセンターを開く(Face ID搭載機種の場合は画面右上から下にスワイプ)
  • →[画面表示と明るさ]を調節する部分を長押し

  • →[Night Shift]をタップ

この手順ですぐにディスプレイ画面の色味が暖色系に切り替わり、ブルーライトカットの設定ができます。

4-2 Androidでブルーライトをカットする方法

上述したiPhoneでの設定と同様、ホーム画面から[設定」アイコンをタップし、[ディスプレイ画面]や[画面の明るさ]など、ブルーライトに関連する設定へ進みます。

機種によって表示はさまざまですが、ブルーライトと表示がなくても、[夜間モード]、[フィルター]、[カラーバランス]といった設定があれば、暖色系に変更することで軽減できます。

機種にブルーライトカットの設定がなくても、ブルーライトカットのアプリもあるため、ダウンロードすれば対策が可能です。

5.iPhoneやスマホのブルーライト対策はブルーライトカットフィルムが一番

ブルーライトカットのグッズには、コンタクトや眼鏡があります。しかしコンタクトの装着に慣れていない、眼鏡をすると余計に目が疲れるといった方もいらっしゃるでしょう。

夜間だけではなく日常的に使用するiPhoneやスマホは、コンタクトや眼鏡の装着、スマホの設定で軽減することはできますが、一番の対策はどんな状態のときでもブルーライトカットしておけるようブルーライトカットのガラスフィルムを貼ることです。

6.まとめ

以上、ブルーライトについての概要や、目にどのように影響するのか、どうやって対策するのかをご紹介しました。ブルーライトが含まれている太陽光は生活リズムを整える役割があります。しかしながら現代においては、テレビやPC、スマホといった液晶画面を長い時間直視することが増えました。ブルーライト自体は悪者ではなく、その生活スタイルに、目や心身に悪影響を及ぼす危険性があり問題があるといえます。そのため、ブルーライトをカットする対策が必要です。

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