スマホコーティングとは?iPhoneやスマホの曲面やカメラレンズにも塗れるガラスフィルム!

2023.01.11解説

iPhoneやスマホ(スマートフォン)を保護するためのアクセサリーは、今や必須のアイテムです。技術の進歩により新しい商品が増える中、ユーザーとしては商品選びに迷うかもしれません。今回ご紹介するのは、保護アイテムの一つである「スマホコーティング」です。同じガラス素材でもガラスフィルムとどう異なるのか、どのような方法でスマホに装着するのかをご紹介します。

1.スマホコーティングとは 

スマホコーティングとは、iPhoneやスマホの表面に専用のコーティング剤を直接塗布し、硬化することでiPhoneやスマホの画面を保護してくれるアイテムです。ガラスコーティングやコーティングとも呼ばれることもあります。

大きな役割としては、iPhoneやスマホの画面を保護するためのアクセサリーのガラスフィルムと同じ役割を果たしてくれます。ガラスフィルムと同じガラス素材であるスマホコーティングとは一体どのようなものなのでしょうか。

1-1 スマホガラスフィルムとの違い

一般的なガラスフィルムを含め保護フィルムは、スマホ画面に貼り付けることにより画面を傷や衝撃から守ってくれます。一方、スマホコーティングは、専用のコーティング剤をiPhoneやスマホに直接塗布し、硬化することでiPhoneやスマホの画面を保護してくれるアイテムです。

1-2 スマホコーティングの効果

スマホコーティングは、車の表面にも施されるガラスコーティング加工と同じ発想です。車の表面は、塗装を紫外線などから守り傷つきにくいように保護するためにガラスコーティングが施されています。iPhoneやスマホに行うスマホコーティングも同様に表面を傷から守り、落下の衝撃に耐えられるような効果があります。

1-3 エッジ(曲面)ディスプレイのスマホにも施工できるスマホコーティング

スマホコーティングの一番のメリットは、エッジ(曲面)部分などにもコーティングできることです。通常のフィルムはフラットな面にしか貼れず、端のほうを保護できないことがデメリットです。スマホのデザインによっては、カーブを描いているタイプもあるため、フラットなフィルムではそのカーブに合わすことが難しく、覆えていない部分を保護できません。曲面をカバーできるタイプのフィルムもありますが、端のほうからホコリが入ったり汚れが付着したりと徐々に浮いてきてしまうケースがあります。

スマホコーティングは、曲面はもちろんのこと、背面のカメラレンズなどにもスマホコーティングが可能です。ガラスフィルムを貼った際にできる厚みによる段差もないので、iPhoneやスマホ本体との段差の引っかかりも気になりません。

1-4 背面のカメラ部分にも施工できるスマホコーティング

最近のiPhoneやスマホは、機種そのものが薄くなる一方でメインカメラの性能が良くなっているので、ほとんどの機種でメインカメラの部分が出っ張っています。そのため、メインカメラ(背面カメラ)部分を割ってしまって修理に出すということも増えています。その対策として、カメラレンズを守るためにスマホコーティングを塗ることで、傷や衝撃から守ることができます。カメラレンズ専用のガラスフィルムも発売されていますが、厚みが出ないので、スマホコーティングの方が、何もつけていないのに近い状態で利用できるので、画質等を重視される方にはおすすめです。

2.iPhoneやスマホにスマホコーティングがおすすめの理由

iPhoneやスマホにスマホコーティングのおすすめの理由をご紹介します。

2-1 画面をきれいに保てる

ガラス製のため、透明感はそのままきれいな見た目を保てます。施工しているかどうか見た目で見分けることができないので、iPhoneスマホをそのまま使っているような感覚を味わえます。見た目のキレイさだけでなく、抗菌対応になっているスマホコーティングもあるため、物理的にも画面をキレイに保つことが可能です。また、iPhoneやスマホをケースやフィルムもつけずにそのまま利用されたい方にもおすすめです。

2-2 剥がれていくことはない

ガラスフィルムのように断面の引っかかりもないため、サイドから剥がれることはありません。また、隙間にホコリや汚れが溜まることもありません。

2-3 気泡が入る心配がない

フィルムの貼り付けは失敗するとフィルム内に気泡が入ります。気泡が抜けやすいフィルムも販売されていますが、スマホコーティングはコーティング剤をiPhoneやスマホ画面に塗り込んでいくので、気泡が入る心配がありません。

2-4 硬度が高い

ガラス素材であるため、スマホコーティングといっても硬質です。ガラスフィルム製品で、その硬度を表すため、「9H」と表記されているものがあります。「H」は鉛筆硬度が用いられており、1~10で表されます。鉛筆の「1H」や「2H」と同じ、硬さの度合いを表しています。9Hとはほとんど傷がつかないレベルの硬さです。

しかしながら、一度コーティングすると簡単には剥がせません。硬度が高いといっても絶対に割れないわけではないため、衝撃を与えスマホコーティングが割れてしまった場合は、そのまま使用を続けるか、修理に出す必要があります。

3.iPhoneやスマホのスマホコーティングの価格

スマホコーティングはキャリアショップや家電量販店などの店頭で店員さんに施工してもらうか、ネットなどで購入して自身で施工するかのいずれかのパターンがあります。

店頭で施工してもらう場合は、4,000円~7000円ほどの価格で施工可能です。一方、ネットで購入して自身で施工を行う場合は、2,000円前後くらいでできます。金額にかなりの差がありますが、店舗でやってもらうメリットとしては、店員さんが施工をしてくれる、一度施工を行うと効果が2年以上持続するケースが多いなどがあげられます。ネットで購入するメリットとしては、価格が安いことがあげられますが、半年から1年ほどで効果がなくなるものが多く、塗り直しをしないといけないというめんどくささがあります。塗り直しなどがめんどくさいという方は店頭で、価格重視の方はネットで購入するのがおすすめです。

4.スマホコーティングの貼り方

スマホコーティングの貼り方は、専用のコーティング剤を布に染みこませ、スマホ本体に塗り込んでいくタイプが一般的です。そのほかにもスプレータイプのもの、スティックタイプのものが販売されています。

4-1 UVレジン液を使用した方法

UVレジン液とは、紫外線を照射させ固める合成樹脂です。匂いもなくクリアに硬化するため、アクセサリーやチャームなど手芸に用いられます。

このUVレジン液を使用したスマホの保護アイテムがあります。通常、保護フィルムはスマホと接する面が粘着質になっているためスマホと密着します。

UVレジン液を使用する方法は、スマホ画面にUVレジン液を必要量垂らし、その上にフィルムをのせます。UVレジン液がフィルム全体に広がるまで待ち、はみ出た液を拭きとってから専用のUV照射器具を用いて硬化させます。UVレジン液はUVを照射させるまでは硬化しないため、微調整が可能です。

通常のフィルムは貼り方次第では気泡が入ったり、貼る位置がずれたり失敗するケースがあります。しかしUVレジン液を使用する方法は、気泡も入らず、元々ついていた傷にも浸透し目立たなくしてくれます。

5.ドームガラスもおすすめ

スマホコーティングを塗布することや、UVレジン液を用いて自身で作業するのに抵抗がある方は、ショップで施工してくれるサービスを利用するのがおすすめです。

ドコモが独占発売しているドームガラス(DOME GLASS)は、特殊な器具を用いて施工するガラスフィルムです。2018年5月販売を開始し、現在も販売されています。(2022年10月現在)

上述したUVレジン液を使用した方法と同様で、粘着剤をスマホ画面に塗布しフィルムを乗せ、紫外線を照射し硬化させる方法です。粘着剤は液状であるためディスプレイの曲面にも吸着し、気泡も入りません。

表面の硬度は9H以上、強度の高いガラスフィルムと同等かそれ以上の強度です。そして、薄さは0.33で厚さも気にならず、曲面までしっかりカバーしてくれます。フィルムのような段差はできないため、見た目も触れた感じも違和感はありません。さらに指紋防止機能と、割れた際のガラス飛散防止機能まで備わっています。

ドームガラスは、ガラスフィルムや粘着液、クリーニングクロスなど作業に必要なアイテムが入ったパッケージです。取り扱い店舗はドコモショップですが、在庫状況などは確認が必要です。iPhoneやドコモで販売されている機種はほとんどの機種に対応しているため、ドコモ以外方でも、対象の機種をお持ちの方は利用してみてはいかかでしょうか。

6.まとめ

以上、スマホコーティングについて特徴やおすすめの商品などをご紹介しました。仕上がりも美しく操作性の違和感もないスマホコーティングは、不器用な方やスマホ本来の見た目を維持したい方などにはおすすめです。しかし一度貼ると簡単に剥がすことができないことがデメリットです。強度や見た目の美しさを求めている場合、ガラスフィルムは強度も十分で画面もクリアに見えます。よくスマホを落とすという方には、いざというときに貼り替えも可能であるガラスフィルムがおすすめです。

低反射ガラスフィルム LUMIERA ルミエラ